2013年12月19日
あなたを奪う
ふとしたとき、風早くんは今、しあわせかな、って思う。幸せそうにわらってい
るから、しあわせかなって思う。風早くんはいつも一途にいてくれるから、わた
しは、風早くんを、もっともっと愛したい、大事だよって、すごく大事にされて
るなって風早くんに思ってもらいたい、いつもいつもありがとう、だいすきだよ
って、風早くんにつたえたいって切実になる康泰旅行社。
風早くん、いま、どうしてるかな?わらっているかな?わらっているといいな。
幸せ、だと、いいな。小鳥がちゅんちゅん鳴く道の真ん中に一目に子供のそれと
わかるラクガキがあって、消そうかどうかと、しばらく逡巡する。あしたもその
ままだったら、消しておいたほうがいいのかも。チョークで描かれたそのラクガ
キには、とおいむかし、幼心で憧れていた、ともだちと遊ぶという、とっておき
の時間をたやすく匂わせる何かが見え隠れしている康泰領隊。
くろぬま!
あ、か、風早くんっ
小鳥さん、風さん、森の木々さん、この人が、わたしの好きな人なんです。そこ
にいた数少ないギャラリーにだって思わず紹介してしまうくらい、すてきな、世
界一、すてきな人。わたしの、風早くん。息を切らしながら、にこにこ素敵な風
早くんの額に汗が光っていて、より輝きを増す風早くんの笑顔は、わたしの世界
の中心。風早くんの好きな飲み物を、もうちょっと下がった角のボックスで買っ
てあげよう。いつも、私をあったかくしてくれる風早くんだから、今度は、わた
しが風早くんの乾きを潤してあげられたら、と思う抗衰老。
やった、くろぬまに間に合ったー、きょうは、絶対ぜったい黒沼と帰るって、決
めてた
そ、そうなの?うん
わらってる風早くん!やっぱり、いいな。私のほうが幸せだな。
Posted by はそせそぬ at 16:27│Comments(0)
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