人生は何味

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

私の周りに、結構いる。日本に行ったことのあるフランス人。彼らの意見は共通している。

礼儀正しい。身なりが綺麗。人が多いのにイライラ感がない。すべてが、丁寧できちんとしている。町が綺麗(注、町並みではありません)。町全体に漂う「暴力臭」がない。治安が途轍もなく良い。食事が美味しい。交通費以外の物価は安い。

と、皆、絶賛する。私も同感である。私の返事は、「うん、僕も日本というか日本の人たち、大好きなわけ、でね、外国人として行きたいのね、でも、僕、日本人だから、そうはいかんわけ、分かるかしら？」。皆、分からんという。で続ける。「日本ちゅうところはね、会社依存症の国なわけ、僕は駄目なの、そういうの、分かる？」というと、全員、ウイウイウイ。

たとえば、パリとかニューヨークとかロンドンで、うたた寝なんぞでけん。いつも身の危険感、つまり、第六感が機能しているから緊張している。盗難、暴力と合法的ではないことが、いつ起きてもおかしくないからである。ちょっと、動物の感覚。もちろん、我々も動物なのだけれど、幸いにそっち方面は退化した。でも、こちらでは、なんか研ぎ澄まされてくる。

当然にして、こんな能力を使わずに生きていたい。今まで、私のブログにお付き合い頂いている方々は、この「暴力臭」の原因がどこにあるのか、お分かり頂けると思う。多民族、多宗教、貧富。これから発してくる。いや、違うな。それが悪臭の根源ではないな。その摩擦と衝突だな。だから、摩擦と衝突がなくなれば、悪臭もなくなるという数式になるけれど、残念ながら、人間様と呼ばれる退化した動物は、あんま、頭が良くないのである。違うな、脳力は途轍もなく発達したけれど、どうも、あんまり英知がないのだ。折角ねぇー、芸術という素晴らしいものを先人が発明してくれたのにねぇー。芸術、この社会的に無意味なもの、唯一、個々人の心の中に入り込めるもの。あっ、俺って、やっぱ芸術至上主義者なんだろう。